引越しの銀行手続きが分かる!住所・支店変更から開設、口座解約まで 

 

引越しでは今まで使っていた銀行の住所変更手続きが必要になります。

他にも手続きが出てくる場合があります。

引っ越し先に今までの銀行がない、その地域の銀行や最寄りの支店に変更したい、今までの銀行を使わないので解約……いろいろなケースがありますね。

住所変更からその他の手続きまで、すべて解説します。

引っ越しで銀行口座を新規開設・支店を変更するかしないか?

引っ越しにあたり、銀行口座を新しく開設することは必要でしょうか。

また支店を引っ越し先の近くの支店に変更しておいたほうが便利でしょうか?

以降を参考にしてください。

引っ越しであらためて銀行口座を作ったほうがいい?

引っ越し先に今までの銀行と支店がある場合には、その銀行口座をそのまま使い続けることができます。

支店窓口で手続きができるので、別の銀行で開設する特別な理由がなければ、作る必要はありません。

別の地方に引っ越しをすることになったときに、今まで使っていた銀行が、その地方にない場合があります。

まず現在使っている銀行の支店が、引っ越し先の近くにあるかどうかを確認しましょう。

支店がない場合には新しい銀行で口座を作ったほうが便利です。

引っ越したら銀行の支店も変更したほうがいい?

引っ越しても銀行を変えないのなら、基本的には支店を変更する必要はありません。

支店を変更すると口座番号も変わることになります。

口座引き落としや給与振り込みを、変更前の支店と口座番号で手続きをしていた場合、支店を変更すると、そのタイミングによっては引き落としや振り込みができないというトラブルの原因にもなります。

引っ越し先にその銀行がない場合に、支店ではなく銀行そのものを変更したほうがいいでしょう。

同じ銀行を使い続けるなら、どの地方に行っても前の地域の支店名で支障が出るものではありません。

ただし例外的に、支店を変更しなければならないケースは出てきます。

学校から引き落とし支店を指定されている場合、給与振り込み支店が決められている場合なども、支店変更をするしかありませんね。

また当座預金やローン、投資信託などその支店と取引がある場合など、口座変更をしなければならないケースがあります。

そして住所変更を、利用していた支店でしかできない銀行があります。

また稀(まれ)にですが、遠くに引っ越したことで、長い間放置してしまった口座を解約しようとしたときに、以前の支店でしか解約できない銀行もあります。

そういう銀行の場合、解約しようとすると手続きにかなり面倒な手順を踏まなければならなくなります。

引っ越しで同じ銀行を利用|支店変更をしない場合

引っ越し先に同じ銀行があり、そのまま同じ支店を使い続ける場合は、特に面倒な手続きは必要ありません。

住所変更だけです。

住所変更の手続き方法は、銀行によって違いがありますが、詳しくは次でご説明します。

支店変更をしない場合|引っ越したら銀行の住所変更手続きを忘れずに!

窓口での変更が一般的で全部済む

この場合に必要なのは、

・口座の銀行届出印

・通帳

・本人確認書類

・新住所が確認できるもの

です。

銀行によっては届出印と本人確認書類だけで済む銀行もあるので、先に銀行に問い合わせるか、ホームページなどを見て確認しておいたほうがいいでしょう。

コールセンターで住所変更ができることも

利用している銀行が、コールセンターで住所変更の受付をしている場合には、それを利用して住所変更をすることができます。

都市部の大手に多いようです。

インターネットバンキング利用者はそこからできる場合も

インターネットバンキングの利用者が増えていますが、そこから住所変更をすることができます。

ネットを使うならこれが一番手軽で楽ですね

ただ普通預金にしか使えず、当座預金やローンなどを使っているときには、窓口での変更が必要です。

郵送手続きは二通りあることが多い

郵送手続きができる銀行がありますが、これは二通りの方法があります。

銀行に備え付けられているメールオーダーサービスの書類に記入して送る方法が手軽です。

ネットで申込書の請求もできることが多いようですね。

もうひとつは申込書をインターネットでダウンロードして印刷し、それを郵送する方法です。

どちらも自宅で終わらせたい方には便利な方法です。

引っ越し先で支店変更をする手続き

まずは引っ越し前に、引っ越し先の支店で住所変更ができるかどうかを確認しておいてください。

同じ銀行で支店を変更する場合には「移管手続き」をしてくれることが多いので、これも窓口で問い合わせてみましょう。

このとき同時に住所変更手続きが必要です。

引っ越し先で銀行口座を新規開設する場合の手続き

 

今まで使っていた銀行や、その支店が引っ越し先にない場合、他の銀行やコンビニのATMでも今までの銀行口座での入出金は可能ですが、手数料がかかってしまいます。

またそういったATMでは、窓口で必要な手続きもできませんね。

その場合には、今までの銀行口座を使うより、引っ越し先で使いやすい銀行を利用し、口座を開設したほうがいいでしょう。

新規開設には

・本人確認書類

・銀行届出印

が必要です。

後日キャッシュカードが郵送で送られてくるか、店舗で受けとることができます。

インターネットバンキングが使える銀行で口座を新規開設する場合には、その後の手続き諸々が楽になるので、利用できるようにしておいたほうがいいかもしれませんね。

引っ越し前の口座を解約する場合の手続き

引っ越し先でその銀行が使えないと分かっている場合には、解約して新しい銀行を使ったほうがいいですね。

この場合には、引っ越し先でも使える銀行に引き落としや振り込み手続きをすべて先に移してしまい、前の銀行口座を解約して、転居後に新しい口座の住所変更をするという流れがスムーズです。

遠方に引っ越してしまい、引っ越し先にその銀行がないときには、郵送での口座解約は基本的にはできなくなります。

そのときには、近くの銀行で「取立(とりたて)」という手続き方法を取り、遠方にある銀行口座を解約することになります。

この取立手続きを受け付けているかどうかを、先に銀行に確認してください。

引っ越し後、近くの銀行口座を持っていることが条件となりますが、解約する銀行口座の通帳やキャッシュカードと銀行印を持って、手続きをする銀行で取立申し込みをします。

取立には手数料がかかります。

解約口座に残高がまったくないとしても、手数料は必要です。

この手続きは便利ですが、手数料のことを考えると、引っ越し前に解約手続きを済ませておいたほうがいいでしょう。

まとめ

引っ越しで忘れずに必ずしなければならない銀行手続きは、住所変更です。

これを意外に放置している人もいるのですが、必ず手続きをしてください。

たとえばキャッシュカードに何か不備が起きたり変更があったりして銀行から送られてくるときに、住所変更されていなければ、手元に届きません。

銀行から送られてくるキャッシュカードには、封筒に「転送不要」と書かれているので、「郵便局の転送届」は通用しないのです。

肝心なものが郵送されてこないという、大変不便なことになりかねません。

引っ越し先に今までの銀行がないこととすると、必要な手続きが増えてくるので、引っ越し先の銀行を確認しておきましょう。

銀行により手続きは違います。

簡単に済む銀行もありますが、手続きに厳しい銀行もあります。

必要書類や手続き方法を確認して、引っ越しで銀行が使えないということがないように、注意しましょう。