引っ越しをすると役所での住所変更手続きが必要になります。
このすべてが分かるように、流れを解説いたします。上から順に時系列になっています。
目次
役所手続きの一連の流れ
1.国民健康保険の資格喪失
2.住民票の転出届もしくは転居届を出す
3.住民票の転入届を出す
(同時に役所内でできることは、マイナンバーと国民健康保険、国民年金の住所変更)
4.運転免許証の住所変更
5.車庫証明の住所変更
6.車検証の住所変更
7.ナンバープレートの変更
8.納税通知書住所変更
9.自賠責保険の住所変更
違う自治体に引っ越す場合には、国民健康保険の資格喪失手続きをする
引越し後にもできますが、遠方の場合に、元居住地の自治体で手続きをすることは大変です。
引っ越し日が確定している場合には、引っ越し前に資格喪失手続きをすることが可能です。
ただし資格喪失後に次の自治体で国民健康保険に加入するまで、空白期間ができます。
引越し直前に手続きをしたほうがいいでしょう。
引越し前の役所の国民健康保険窓口で資格喪失手続きができます。
詳しくはこちらを参考にしてください。
⇒引越しで必要な国民健康保険の手続き!二重で支払いする事は?滞納はバレる?
引っ越しの手続き 住民票の移動
引っ越しをするにあたり、必ずしておかなければならず、すべての基本となる住民票の取得に必要な手続きです。
車関係の手続きで、車検証の住所変更、廃車をするときに住民票が必要です。
住民票の移動についての詳細は、下を参考にしてください。
⇒引越しでの住民票の移し方!いつからいつまで?市内と県外の違いは?
同じ市区町村に引っ越す場合には、転居届を出す
同じ市区町村内で引っ越しをする場合には、引っ越し後に転居届を役所に提出します。
引越し後14日以内に手続きをしなければならないことになっています。
違う自治体に引っ越す場合には、転出届を出す
住んでいた市区町村で転出届を出して、「転出証明書」を交付してもらいます。
この「転出証明書」はいろいろなことに使われます。
・違う市区町村に転居するときに、転出証明書を提出して転入する必要があります。
・違う市区町村に転居するときに、国民健康保険に加入する場合、転出証明書を提出しなければ申請ができません。
・マイナンバーカードをもって転出届をだせば転出証明書は発行されずマイナンバーカードに記録されます。その場合、転出証明書は必要ありませんが、暗証番号を忘れていたら必要です。
・マイナンバーカードがなく、マイナンバー通知カードだけで違う自治体に引っ越すときには、転出証明書が必要です。
違う自治体から引っ越してきた場合には、転入届を出す
新住所の市区町村に、以前の居住地で交付された転出証明書を提出して転入届を出します。
新住所に移ってから14日以内にすることが決められています。
この後に述べる「国民健康保険、国民年金、マイナンバー」は、窓口は違いますが同じ役所内で住所変更が可能です。一緒にしておくと一度で済みます。
引っ越しの手続き マイナンバーカード、マイナンバー通知カードの住所変更
本人の確認ができる個人番号が記載されているマイナンバーカードは、引っ越しをしたら行政間で引っ越しの事実が確認されるので、必ず住所変更が必要です。
変更しなければ90日でマイナンバーカードが無効になります。
国民健康保険の住所変更をする際に、マイナンバーが分かる書類が必要なので、マイナンバーカードは持っておいたほうがいいでしょう。
またマイナンバーカードは引っ越し手続きを簡略化することができます。
マイナンバーカードやマイナンバー通知カードの住所変更手続きの詳細は、下を参考にしてください。
⇒引越し後はマイナンバーも住所変更が必要!変更し忘れたり紛失した場合は?
引っ越しの手続き 国民健康保険の住所変更
引っ越しのときに国民健康保険加入の方はこの住所変更が必要です。
国民健康保険の住所変更については、下を参考にしてください。
⇒引越しで必要な国民健康保険の手続き!二重で支払いする事は?滞納はバレる?
同じ市区町村内で引っ越す場合の、国民健康保険住所変更手続き
引越し後14日以内に必要書類を持ち、役所の窓口で手続きをします。
このときマイナンバーが確認できる書類が必要になるので、できればマイナンバーカードがあるほうがいいでしょう。
違う自治体間で引っ越す場合の国民健康保険の手続き
引っ越しから14日以内に、引っ越し先の市区町村役場であらためて国民健康保険に加入します。
いずれの場合も以下を参考にしてください。
⇒引越しで必要な国民健康保険の手続き!二重で支払いする事は?滞納はバレる?
引っ越しの手続き 国民年金の住所変更
引っ越しのときに国民年金加入の方は、この住所変更が必要です。
国民年金の住所変更の詳細は、下を参考にしてください。
⇒引越し後の国民年金の住所変更方法は?年金手帳の手続きも忘れないで!
同じ市区町村内で引っ越す場合の、国民年金住所変更手続き
同じ市区町村内の場合は転居届の提出だけで自動的に国民年金の住所変更が行われることがほとんどで、手続きは必要ありません。
違う自治体間で引っ越す場合の国民年金の手続き
必要書類を持って引っ越し先の役所で手続きをしましょう。
年金手帳と印鑑を持っていくことが必要です。
こちらもいずれの場合も以下で詳しく解説しています。
⇒引越し後の国民年金の住所変更方法は?年金手帳の手続きも忘れないで!
引っ越しの手続き 運転免許証の住所変更
引っ越しをしたら運転免許証の住所変更が必要になります。
管轄の警察署か運転免許センターで行います。
新住所が記載されている書類と印鑑を持っていってください。
確実なのは変更後の住民票です。
住民票の変更の詳細は、下を参考にしてください。
⇒引越しでの住民票の移し方!いつからいつまで?市内と県外の違いは?
引っ越しの手続き 車庫証明の住所変更
引っ越した場合には車庫証明の住所変更も必要です。
これは管轄の警察署で行います。
もし近所に引っ越して借りている車庫が変わらない場合にも、使用者の住所が変わっているので、車庫証明の住所変更をすることになります。
車庫証明の住所変更の詳細は下を参考にしてください。
⇒引越しで自動車の車庫証明を住所変更する方法!軽自動車の場合は必要ない?
軽自動車の場合には車庫証明が不要な場合があるので、詳細は下を参考にしてください。
⇒こちら『軽自動車の車庫証明(車庫届出)が必要な地域の一覧』
引っ越しの手続き 車検証の住所変更
車検証の住所変更手続きは引越し後15日以内に行う必要があります。
しておかなければデメリットがある上に罰金や懲役などが科せられる可能性もあります。
またナンバープレートの変更、自賠責保険の住所変更に、新住所が記載された車検証が必要になります。
車検証の住所変更についての詳細は、下を参考にしてください。
⇒【全解説】引越しで車検証の住所変更手続き!普通自動車と軽自動車の違いも
引っ越しで普通自動車の車検証を住所変更するには?
必要書類を持って、陸運局に行きます。
引っ越しで軽自動車の車検証を住所変更するには?
必要書類を持って、各地域の軽自動車検査協会に行きます。
必要書類の中で、車庫証明が必要かどうかは、ここに問い合わせてください。
⇒こちら『軽自動車の車庫証明(車庫届出)が必要な地域の一覧』
引っ越しの手続き ナンバープレートの変更
引っ越して違う自治体に移転すると、車のナンバー変更が必要になるので、これを手続きしてください。
希望のナンバーを取得する方法もあります。
先に必要書類で車検証の住所変更が必要です。
ナンバーの変更については下を参考にしてください。
⇒引越しで車のナンバーは変更が必要!手続きや希望ナンバーにする方法
普通自動車は、陸運局で手続きをします。
軽自動車は軽自動車検査協会で行います。
ナンバープレートを自宅で取り外して持っていき、交換することもできます。
希望ナンバーを取る方法は下を参考にしてください。
⇒引っ越しで車のナンバーを希望ナンバーに変えたい!手続きと費用は?
引っ越しの手続き 納税通知書の住所変更
引っ越しで車の納税通知書の住所変更をしておかなければ、通知書が前住所に届いてしまいます。
自動車税の納付が遅れたりすることでトラブルが起きるので、必ず変更しておきましょう。
納税通知書の住所変更についての詳細は、下を参考にしてください。
⇒引越したら自動車の納税通知書の住所変更が必要!必要な手続きの全て
・インターネット(電子申請)
・郵送
・電話(コールセンター)
いずれかの方法で変更をすることができます。
引っ越しの手続き 自賠責保険の住所変更
車の住所変更手続きをするときに、まとめてしてしまいましょう。
自賠責保険の住所変更の詳細は下を参考にしてください。
⇒引っ越しで必要な車の自賠責保険の住所変更!書類や手続き方法は?
新住所が記載された車検証が必要なので、必ず車検証の住所変更をしておいてください。
保険会社に出向いて窓口で直接手続きをするか、電話で書類を取り寄せて、必要書類のコピーを同封して返送する、窓口と郵送というふたつの方法があります。
いずれかの方法で必ず変更しておきましょう。
引っ越しの手続き 廃車にしたいときには?
引っ越し先で今まで使っていた車に乗らないことに決めて、廃車を考えている場合の手続き方法です。
引っ越しで中古車を廃車にすることを考えていても、売ったほうが楽で得になるので、それも一度考慮に入れて、下を参考にしてください。
⇒引越しに伴う廃車手続き|ただし自動車はボロでも売った方が楽で得!
・自分で廃車手続きをする場合には平日に陸運局に行って手続きです。
・廃車を業者に任せると、かなり費用がかかります。
・中古でも車は売れるので、動かない中古車でも売ることを検討したほうがいいでしょう。
まとめ
引っ越しで役所関係の住所変更を主にした手続きは、かなり大変に思えますが、住民票の移動が基本になっています。
また現在はマイナンバーカードを持っていたほうがいいでしょう。
国民健康保険や年金加入かどうか、車を持っているかどうかで変わりますが、上に記載した順番で手続きを進めると、流れがスムーズです。
詳しい書類や手続きについては「参照」としてある部分をご覧ください。