引っ越し業者にテレビを運んでもらったら、壊れていた!ということがあります。
破損していた、傷がついていた、故障して映らないなど、いろいろなケースです。
できれば避けたいことですが、万一起きてしまっていたら、これは業者からの補償が可能でしょうか。
引っ越し業者にテレビを壊されるというケースで、補償について解説します。
目次
外傷なしで映らなかった場合
業者によりますが、外傷を伴わない内部故障の場合には規約として補償対象外になっている可能性が高いです。
ですのでまずは業者の規約をチェックしておきましょう。
引っ越しで業者がテレビを壊してしまった!補償はされる?
よくあるのが、現在主流である液晶テレビの画面にヒビが入っている、傷がついた、割れてしまったというケースです。
破損してしまったことでテレビが映らないという故障につながってしまいます。
これは引っ越し業者から補償してもらうことができます。
ただこの場合には、引っ越し業者に責任があることが前提となります。
引っ越し前には映っていたという動作確認と、外観の動画もしくは写真を撮っておきましょう。
また契約する引っ越し業者が荷物破損時の補償に関して、どのように記載しているかを事前にしっかり確認しておくことが必要です。
引っ越し業者には補償のルールが定められている!
まず引っ越し業者が補償に関して記載をしていることを確認しましょう。
ただ記載していない業者も、補償義務がないわけではないのです。
引っ越し業者には荷物の破損についてのルールが国土交通省により約款として定められています。(標準引越運送約款)
第九章 責任
(責任と挙証等)
第二十二条 当店は、自己又は使用人その他運送のために使用した者が、荷物の荷造り、受取、引渡し、保管又は運送に関し注意を怠らなかったことを証明しない限り、荷物その他のものの滅失、き損又は遅延につき損害賠償の責任を負い、速やかに賠償します。
つまり引っ越し業者は荷物を破損してしまったときに備え、保険に入っているのです。
そのためもしテレビを壊されたときに、引っ越し業者の責任と立証できれば、テレビ故障に関する補償を受けることができます。
ただ難しいのは、その立証になります。
立証については次を参考にしてください。
引っ越し業者にテレビを壊されたと立証して補償の交渉をする
当日に動作確認をして破損していればすぐ連絡する
引っ越し前に正常に映っていることや、傷・破損がない確認をしていることが前提です。
テレビの正常動作をカメラや動画に撮って、証拠を残しておくのも良い方法です。
引っ越し作業後、目に見える傷や画面割れはすぐわかりますが、運搬や搬出入の転倒や落下などで内部を壊された場合もあり、動作確認が必要です。
テレビが映るかどうかをすぐに確認して、異常があれば連絡をしましょう。
そのため本来なら自分で配線ができるとしても、引っ越し業者にテレビの配線をしてもらい、テレビが映るかどうかまでを確認してもらうのも良い方法です。
配線や設定ミスがなく、故障により映らないなら、そこで作業担当者の確認が取れます。
できればこの確認は、現場担当責任者がいる場でするのがベストです。
破損していれば責任者の名前を聞いておきましょう。
後日補償の交渉にあたる
テレビの破損や故障に関して、責任者名を伝えた上で業者との交渉をします。
作業前にはテレビに傷や破損がなかったこと、正常に映っていたことを伝えて補償問題の交渉をします。
その場合にテレビが正常であったという証拠が必要とされることがあるので、前述のように写真や映像として残しておくといいでしょう。
まとめ
引っ越し業者にテレビを100%壊されない方法や対策というのは、残念ながらありません。
人間の作業であり、運ぶのが液晶の精密機械なので、いくらかの破損事故や故障のケースがあります。
そのときに補償されるかどうかが大きな問題ですね。
補償は義務付けられていますが、分かれ道としては「引っ越し業者の責任になるかどうか」ということになります。
テレビは引っ越し作業前後の状態をしっかり確認しましょう。
時間が許せばどちらも引っ越し作業現場責任者の前で、しておくことがベストです。
万一のときにはその動作確認がされていることで、引っ越し業者の責任を立証し、補償の交渉にあたってください。