引越しでエアコンを取りつけることになり、配管工事もこれで大丈夫!となって、気になるのは配管パイプを覆うための化粧カバーです。
これは必要なものでしょうか?
取りつけなくてもいいのでは?と考えているのですが・・・問題はあるのでしょうか。
費用はいくらかかってしまうのでしょう?
テープだけを巻き付けておくと問題があるのか、後付けはできないものか、いろいろと疑問が出てきますね。
そのあたりをどうすればいいか、紹介します。
目次
エアコンの配管に化粧カバーを取りけるメリットとは?
室外の化粧カバーは劣化を防ぐため
まず室外機側の化粧カバーは、風雨や紫外線でエアコンの配管劣化を防ぐために取り付けるという理由が大きいですね。
屋外で配管をテープ巻きだけにしておくよりは、化粧カバーのほうが安心です。
室外の場合は家の外観に合うことも考えられていて、色もアイボリーだけではなく数色用意されています。
かぶせたほうが見栄えはよくなりますね。
室内の化粧カバーは見た目を良くするため
室内機側は室外のように風雨や直射日光にさらされることもなく、外部から急激に進む劣化を防ぐ必要はありません。
室内配管に化粧カバーをする理由は、エアコン室内機周辺の見栄えをきれいにするためです。
ただ室内でも配管に傷をつける可能性はあるので、カバーがあったほうがそれを防ぐことはできます。
化粧カバーではなくテープ巻きでもそう問題はない
化粧カバーがどうしても必要かというと、配管にかぶせているお宅ばかりではありません。
テープ巻きだけで問題なく使用している場合が多いので、基本的にはテープ巻きでもそう問題はないと考えていいでしょう。
エアコンを使用するというだけなら、化粧カバーではなくテープ巻きで問題なく使うことができます。
ただ化粧カバーにはそれを使うことによって、テープ巻き以上に劣化を防ぐという大きなメリットがあり、それで使われているのです。
テープ巻きだからエアコンが使えないということはなく、次の年には壊れることが多発という話は聞きません。
エアコンの配管に化粧カバーを取りつけなくていいケースはある?
たとえば壁の穴を隠してエアコン室内機を取りつけた場合は、配管パイプがむき出しになりませんね。
その場合には化粧カバーは必要ありません。
部屋の中で配管が見える部分がないからです。
また隠蔽配管(いんぺいはいかん)という穴開け方法をとっている場合があります。
普通エアコンの穴をあけるときには、部屋の中と外で壁をまっすぐ貫くように、同じ場所にあけますね。
でも違う部分に開けることで、壁の中に配管を通してしまう方法がこれにあたります。
室内機側は室内機の間近に、室外機側は室外機の間近に穴をあけ、壁の中に配管を通すやり方です。
これも室外機側の配管パイプが風雨にさらされることがないので、化粧カバーの必要がありません。
エアコンの配管に化粧カバーを取りつけなければならないケースはある?
マンションに規定がある場合などで、化粧カバーを取りつけることをすすめられるケースがあります。
強制ではありませんが、外から見たマンションの景観を管理会社が気にするという場合です。
その場合はベランダでテープ巻きの配管が通行人や他家住人に見えるよりは、化粧カバーを推奨されることがあります。
引っ越しで一旦つけなかった化粧カバー、後付けはできるか
一度はつけなかった化粧カバー、でも引っ越し後にやはりつけようと思いなおして・・・そういった後付け工事は可能でしょうか?
ルームエアコンの配管径程度でしたら、工事はできます。
ただ工事業者さんによっては嫌がられるかもしれません。
一度取り付けたエアコンは、配管が硬くなっている可能性があり、また曲げるのに大変なことがあります。
配管の長さによっては他作業も入ってくることがあります。
技術的に後付けはできますが、難しいケースや費用が高くなる場合も出てくるでしょう。
引っ越しに伴うエアコンの配管の化粧カバー、問題の費用は?
いろいろ疑問はありますが、気になるのは費用ですね。
それぞれのパターンで相場を見ていくことにしましょう。
エアコン取付標準工事で化粧カバーを取りつける場合
室内機と室外機をつなぐ化粧カバーは、標準工事料金には入っていません。
そのため化粧カバーをつける場合には、別途費用が必要になります。
配管の長さは通常4mなので、その長さの範囲内なら数千円から10,000円程度とみておけばいいでしょう。
室内機側に化粧カバーをつける場合には、10,000円から20,000円ほどが必要です。
配管を延長した場合は追加料金をとられる?
化粧カバーは配管の通常4mという長さで計算しているので、配管パイプを延長して、それより長いカバーが必要になると費用も上乗せになります。
1階と1階、2階と2階など室内機と室外機の距離が離れていない場合、つまり配管が4m以内で済む引越しなら問題ありません。
ただ引越しで室内機と室外機の階数が変わる場合など、配管の長さが今までのものでは足りなくなる場合には、事前に料金を確認しておきましょう。
化粧カバーを後付けした場合はいくらかかるか
後付けの場合は、配管カバーの費用と工事出張料金が必要になります。
配管カバー代金は1mあたり3,000円ほどでしょう。
それに対して出張料金が発生しますが、これは業者さんによりまったく違ってきますので、見積もりを取ってください。
まとめ
引っ越しでエアコンを取りつけるのに、意外に悩むのは化粧カバーですね。
テープ巻きをしていてもエアコンは使えます。
室外機にテープ巻きをして使っているご家庭をよく見られると思います。
これですぐに本体が壊れてしまったという話は、ほとんど聞きません。
テープ巻きでも使えるので、これはご家庭によっての判断でいいのでは、と思います。
ただ配管は間違いなく劣化していきます。
室外機の場合は特に外で刺激を受けるので、配管の劣化が早まります。
エアコンを長く使いたいと考えられるなら、室外機側は化粧カバーをつけられたほうがいいかもしれないですね。
後付けする場合は少し面倒で費用もかさむため、引っ越しでエアコンを取りつけるときに、同時に化粧カバーを取りつけたほうがいいのではないでしょうか。